漢方でなんとかしたい!

中医学講師30年。漢方や中華圏の文化とか書きます。

中華圏の文化

伝説 武漢肺炎 辟瘟香囊に入っている薬草 呉茱萸

昔々・・・汝南県(じょなんけん)に桓景(かんけい)という人がいました。彼は両親と妻、子供と住んでいましたが良く働き生活には困りませんでした。ところがある年、汝河両岸一帯に疫病が流行り村中の人たちが相次いで倒れてしまいました。死体は野原一面…

新型肺炎と香包(辟瘟香囊)

端午節は日本では5月5日ですが、本来これは農歴であり今の暦だと6月くらいになります。この時期は多湿で疫病が流行りやすく、害虫が発生しやすいです。日本でも5月5日は菖蒲湯に入りますが、勝負の葉は鋭く疫病の悪魔を退治する剣のようです。五月人形…

春節病

春節 一族で団らんをする春節では、親戚や友人が集まることで、従兄弟が出世した、新車を買った、結婚をしたなどいろいろなところで「比較」がおこります。これは毎年のルーティンな場面ですね。這群人 TGOP │圍爐又得面對那些親戚了 New Year Family Reunio…

過了臘八就是年 中国インフルエンザの予防の知恵

今年は25日が春節 農暦の正月です。中華圏では「過了臘八就是年」(農暦の12月8日(臘八)を過ぎたら新年)と言われています。ちょうどお釈迦様が悟りを開かれたのが臘八なので、この日には臘八粥を食べることについては前ブログで書きました。www.kame…

除夜の鐘

除夜の鐘 騒音妨害でお寺が訴えられたという話を聞いて世も末だと思いました。headlines.yahoo.co.jp除夜の鐘は宋の時代、仏教の教えによりこの世には百八の煩悩があり除夜の鐘を聞くことで煩悩が除去されていく。除夜の鐘を聞けば来る年には万事願いが叶う…

冬至以降の体の養生。「一躱・二養・三補・四防」

今日はゆず湯にはいりました。おかげで体は温かいです。冬至は一年のうち最も日の当たる時間が短く、つまり陽が最も小さく陰が最大の日です。この日から陽は段々と大きくなるので「冬至一陽生」と言われています。言い換えれば、陽が新しくスタートする日(…

漢方のお言葉「心有遠志、不再当帰」

三国志 姜維将軍のお話です。イケメン敵方の蜀に捕えられてしまった魏の姜維将軍。魏に残った母親とのやり取りが中薬学的です。母親からは魏に戻って来いと「当帰(当に帰るべし)」が送られてきます。その返事として姜維が送ったのは「遠志(遠大な志)」。…

もうすぐ中秋節(9月13日)

中秋節 今年の中秋節は早いですね。農暦の8月15日、今年は9月13日になります。昔、僕が日中友好病院の研修生だった頃、中秋節になると来る患者さん来る患者さん皆さん月餅を持ってくるので、診療が終わった後はかなりの数になってしまいます。それを先…

落語 千と千尋の神隠し 惚れ薬「いもりの黒焼き」

いもりの黒焼きの作り方 いもりは性淫らにして好く交わる。深夜丑時に至り多くを出す。土人其時を候して之を取り、水中に蓄う。俗に云う。その交合するものを取り、雄と雌を山を隔てて之を焼き、以て媚薬と為す。壮夫争うて之を求む 《和漢三才図会》 必ず交…

聖獣「白沢(はくたく)」について

東望山にすむ聖獣で徳の高い為政者の時に姿を現すと言われています。 白沢は黄帝に1万1520種の妖異鬼神について教えました黄帝が東海を視察中に現れたのが「白沢」です。白沢は1万1520種の妖異鬼神について教えたとされていますが、これは疫病や天災に対して…

お盆(盂蘭盆会)なので仏教について考える

お盆に先祖供養をする風習 この時期に墓参りをするのは日本だけのようで中国、香港、台湾にはない。中華圏では清明節(4月4日、5日)に墓参り(掃墓)をします。清明節中華圏でも8月(農暦7月)に地獄の釜が開いて霊がこの世に戻る時期なのですが先祖供…

霊が見える、声が聞こえる(こころと漢方)

8月は日本ではお盆、台湾では鬼月です おばけは中国語では鬼です 日本の盂蘭盆会(お盆)の先祖供養と台湾の鬼月の違い 台湾の鬼月(旧暦の7月) 地獄の釜が開き、霊たちは1ヶ月間 この世で自由を謳歌します。ご先祖の霊も出てきますがその他大勢たくさんの…

左玉右銀(再掲)

玉(ぎょく)とは翡翠などの宝石のことです。男性でも女性でもおしゃれにブレスレットをしますが、左手右手どちらにしますか。香港や台湾ではよく翡翠のブレスレットをしている人を見かけますが、中国文化のなかにはざっくりとしたルールがあるんです。①養生…

中国茶 工夫茶 新しい茶壺の使い方

中国茶を飲む前に急須を「開壺」をしよう。 お茶会の様子です 友人の王君から紫砂壺を頂きました。 江蘇省宜興が原産で、明代から作られている紫砂を原料とした急須で大変高価なものです。紫砂から作られているため土臭さが残っているのではじめに「開壺」と…

端午節は6月7日。午時水忘れないで!(中華圏の文化・風俗)

明治政府は従来の祭り事をすべて陽暦に変えてしまいました。そのため正月も1月1日、旧正月(2月)、お盆(7月)、旧盆(8月)などズレがでてきてしまいました。同じ朝の6時でも冬と夏とでは明るさが違うように自然界の陰陽運動には消長、転化という量…