松江堂薬局の漢方でなんとかしたい!

中医学講師30年。漢方や中華圏の文化とか書きます。

国際中医師試験攻略(中薬学)

復習大綱の問題を解説していきます。

国際中医師試験解説(中薬学)36

[平肝潜陽・息風薬 2] 問241 全蠍と蜈蚣が持たない効能はどれか? A 息風止痙 B 解毒散結 C 通絡 D 明目 E 止痛 [解答]D 全蠍(平)と蜈蚣(温)は共に粉にして用いる。(相須) 問242 平肝疏肝、祛風明目の効能を有する薬はどれか? A 決…

国際中医師試験解説(中薬学)35

[平肝潜陽・息風薬] 問233 羚羊角の主治病証に属さないのはどれか? A 肝陽上亢、頭痛眩暈 B 肝火熾盛(かんかしせい) 目赤腫痛 C 高熱狂躁 痙厥抽搐(けいけつちゅうちく) D 熱病傷陰 虚風内動 E 温病壮熱 神昏譫言 [解答] D 熱病傷陰 虚風内…

国際中医師試験解説(中薬学)34

[安神薬2] 問225 聡耳明目、納気平喘の効能を有する薬はどれか? A 代赭石 B 竜骨 C 牡蠣 D 磁石 E 石決明 [解答]D 肝腎陰虚による耳鳴、耳聾や目昏に用いる。弱いが滋陰肝腎作用有り。 腎虚作喘証に用いる。臨床では作用が明確ではない。 問226 …

国際中医師試験解説(中薬学)33

[安神薬] 問220 心火亢盛による心神不安、驚悸失眠を治療する要薬はどれか? A 朱砂 B 磁石 C 竜骨 D 牡蛎 E 琥珀 [解答]A 朱砂(硫化水銀)清心熱作用=心火亢盛。薬味が甘味なのは《神農本草経》での記載。当時の道教では補薬として扱われていた。…

国際中医師試験解説(中薬学)32

[止咳平喘薬] 問216 杏仁と麻黄の共通効能はどれか? A 平喘 B 発汗 C 利水 D 潤腸 E 燥湿 [解答]A 麻黄は辛味=発散(宣発)、微苦味=泄降気(粛降) 杏仁は苦味=泄降気(粛降) ともに去痰作用はない 問217 痰涎壅肺、咳嗽喘促、水腫、小便不…

国際中医師試験解説(中薬学)31

[清化熱痰薬] 潤燥できる薬物、軟堅散結(鹹)できる薬物がある。 問210 礞石の効能でないのはどれか? A 下気 B 消痰 C 活血 D 平肝 E 鎮驚 [解答]C 墜痰下気・平肝鎮驚の効能がある。 問211 胆南星の適応証でないのはどれか? A 痰熱咳嗽 …

国際中医師試験解説(中薬学)30

[化痰薬] ①温化寒痰薬(温性)=温肺去寒、燥湿化痰=寒痰、気喘、痰多、痰湿が経絡を阻害した肢節酸痛、陰疽流注、瘰癧。 ②清化熱痰薬(寒性)=清熱化痰=熱痰による咳喘胸悶、痰が濃くて喀出しずらい、癲癇驚厥。 問202 燥湿化痰、降逆止嘔、消痞散…

国際中医師試験解説(中薬学)29

問199 破血去瘀だけでなく、行気止痛の効能も有する薬はどれか? A 桃仁 B 莪朮 C 没薬 D 紅花 E 益母草 [解答]B この中で「破血」できるのは莪朮。ショウガ科ガジュツの根茎。鬱金(活血止痛薬)は塊根。部位が異なるが作用は似ている。酢で炒め…

国際中医師試験解説(中薬学)28

活血調経薬 問191 丹参の効能でないものはどれか? A 活血去瘀 B 清心安神 C 行気開竅 D 清熱消癕 E 涼血止痛 [解答]C 丹参は活血調経薬であり「血中の気薬」ではない。つまり行気作用ない。 薬性は微寒性。心、心包、肝。⇒清心・消癕(諸痛痒瘡は…

国際中医師試験解説(中薬学)27

[活血化瘀薬] 活血止痛薬:血中の気薬=行気作用あり 活血調経薬:行気作用なし 活血療傷薬:続筋接骨作用 破血消癥薬:効果強い。重い瘀血証。 問183 川芎の効能でないのはどれか? A 活血 B 行気 C 養血 D 祛風 E 止痛 [解答]C 川芎は活血止…

国際中医師試験解説(中薬学)26

[止血薬] 問173 活血療傷と止血の効能を有する薬はどれか? A 乳香 B 没薬 C 茜草 D 蒲黄 E 三七 [解答]E 三七 茜草や蒲黄も化瘀止血薬だけど、定痛の効能があるのは三七だけ。古代では戦の刀傷にも使われていたんだね。 問174 涼血止血と祛瘀の効…

国際中医師試験解説(中薬学)25

[止血薬] 1 涼血止血(小薊、大薊、槐花、側柏葉、白茅根) 2 化瘀止血(三七、茜草、蒲黄) 3 収斂止血(白及、仙鶴草、紫珠) 4 温経止血(艾葉、炮姜、灶心土(伏竜肝)) 関連薬物:荊芥、山梔子、黄芩、大黄、青黛、犀角、生地、牡丹皮、貫衆=これら…

国際中医師試験解説(中薬学)24

[駆虫薬] 虫とは消化管の中の寄生虫のこと。蛔虫、蟯虫、条虫(サナダムシ)、鈎虫。 問160 味は甘で気は香で、小児の蛔虫病の治療に優れている薬はどれか? A 雷丸 B 苦楝皮 C 貫衆 D 檳榔 E 使君子 [解答]E 使君子は蛔虫、蟯虫、鈎虫に用いる…

国際中医師試験解説(中薬学)23

[消食薬] 問156 瘀血による通経と閉経、産後で瘀阻による腹痛の治療に選ぶべき薬は? A 麦芽 B 莱菔子 C 鶏内金 D 山査子 E 神曲 [解答]D 山査子は消食化積(肉積不消)⇒問157.のほかに活血散瘀=婦人科の瘀血)が効能としてある。 臨床では…

国際中医師試験解説(中薬学)22

[理気薬(続)] 問153 痰濁痺阻胸陽によって起こる胸痺証の治療に選ぶべき薬はどれか? A 三七 B 川芎 C 丹参 D 薤白 E 鬱金 [解答]D まさか丹参選ばないよね? 阻害の原因は痰濁。 薤白の効能は通陽散結・行気導滞。寒痰湿濁に胸が阻害され、陽気が…

国際中医師試験解説(中薬学)21

[理気薬] 温・辛、苦。行散、泄降。調気健脾、行気止痛、順気降逆、疏肝解鬱、破気散結作用 ⇒気滞、気逆証。気逆しやすいのは? 肺、胃、肝。 問104 陳皮の効能でないのはどれか? A 理気 B 燥湿 C 解暑 D 化痰 E 調中 [解答]C 陳皮は別名 橘皮。帰経…

国際中医師試験解説(中薬学)20

[温裏薬] 温散裏寒して裏寒証を治療する薬物(補陽薬とちゃんと区別して!) 性味は辛熱で温暖中焦、健運脾胃、散寒止痛作用あり。助陽、回陽作用ある薬物もあり。 問131 亡陽欲脱、脈微欲絶の治療に選ぶべき薬物はどれか? A 沈香 B 附子 C 小茴香 D …

国際中医師試験解説(中薬学)19

[利水滲湿薬2] 問123 水飲心悸の治療に選ぶべき薬はどれか? A 猪苓 B 茯苓 C 沢瀉 D 木通 E 車前子 [解答]B 利水健脾の作用があり痰飲病による眩暈、心悸、咳嗽(脾虚停飲)に常用される。 痰飲病の要薬である。 問124 肝熱による目赤腫痛の治療…

国際中医師試験解説(中薬学)18

[利水滲湿薬] 水道を通利して滲泄水湿する薬物=体内に蓄積された水湿が小便で排泄される。 ⇒尿量が増えて小便の勢いがスムーズになる 小便不利、水腫、淋病、痰飲、湿温、黄疸、湿瘡などの水湿病証に用いられる。 薬の特性と効能により3つに分類できる。…

国際中医師試験解説(中薬学)17

[芳香化湿薬] 芳香性があり化湿運脾作用のある薬物。 湿濁が中焦を内阻すると脾胃運化失常⇒湿困脾胃(脘腹痞満、嘔吐泛酸、大便溏薄、食少体倦、口甘多涎、舌苔厚膩)←実証ですね。脾虚生湿の場合には健脾薬と配合。湿温、暑湿でも用いる。 問111 蒼朮がも…

国際中医師試験解説(中薬学)16

[去風湿薬] 去除風湿して痺痛を解除するのが主要作用な薬物。舒筋、通絡、止痛、強筋骨作用のある物もある。 風湿痺痛、筋脈拘急、麻木不仁、半身不随、腰膝酸痛、下肢萎弱などの症に用いる。 1)桑水流君から出そうな質問:なぜ去風寒湿薬とは言わないの…

国際中医師試験解説(中薬学)15

問95 巴豆の効能ではないのはどれか? A 瀉下冷積 B 逐水退腫 C 去痰利咽 D 涼血通絡 E 腐疣療瘡 [解答]D 巴豆は熱性なのでDはないよね。⇒問96 有大毒だから普通の「去痰利咽」ではまず使わないな。喉痺で痰涎で気道がふさがり窒息しそうな場合…

国際中医師試験解説(中薬学)14

[瀉下薬] 腹瀉あるいは滑利大腸により排便を促す=①便秘証、②裏実積滞証(邪気を排出) 攻下薬・潤下薬・峻下逐水薬に分類。 問85 瀉熱通腸だけではなく利胆退黄もできる薬はどれか? A 牽牛子(峻下逐水薬) B 芦薈(峻下逐水薬) C 大黄(攻下薬) …

国際中医師試験解説(中薬学)13

[清虚熱薬] ここでは虚熱を陰虚内熱証に限定する。気虚、血虚、陽虚による虚熱の治療には用いない! 主治証は①陰虚による虚熱(邪気存在しない)、②温熱病後期による「熱気未尽」「陰液已傷」「邪伏陰分」※。(血熱という実邪がまだ残っている)=虚中挟実の…

国際中医師試験解説(中薬学)12

[清熱解毒薬] 清熱解毒作用は他に発散風熱薬の牛蒡子、菊花、升麻、清熱瀉火薬の山梔子があるし、清熱燥湿薬は基本的に清熱解毒作用がある。 清熱解毒は熱毒に対して用いる清熱薬で、熱毒に関連する病証に対して用いる。主に瘡癰腫痛、痢疾、咽喉腫痛など…

国際中医師試験解説(中薬学)11

血熱証の病態を確認しよう。 温熱病 気分熱⇒営分熱⇒血分熱の過程での病態 1)気分証⇒営分証 熱がまだ残留している段階=清熱瀉火、養陰生津作用、清熱解毒作用必要(活血作用はまだ要らない) 2)血分証 清熱解毒作用、養陰生津作用必要 熱邪による瘀血=活…

国際中医師試験解説(中薬学)10

【清熱涼血薬】 まずはっきり理解する点! ①温熱病の営分、血分の熱証 営分は血分の初期段階であり血分は営分が発展した段階。どちらにも「血熱」が存在する。 ②内科雑病の出血証(血熱妄行) 清熱涼血薬には清熱解毒作用、養陰生津作用、活血化瘀、止血作用…

国際中医師試験解説(中薬学)9

【清熱燥湿薬】 結構、作用を理解していない人が多いよね。清熱燥湿薬には3つの作用があるのだ。⇒問61 (1)清熱瀉火作用⇒臓腑気分熱証 (2)利湿熱作用 (3)清熱解毒作用 (1)清熱瀉火作用 黄芩=肺:清肺熱、肺臓は外邪受けやすい=退熱作用あり=柴…

国際中医師試験解説(中薬学)8

問56 天花粉の適応症でないのはどれか? A 熱病傷津(○)微甘+寒=生津 潤肺燥 B 肺熱咳嗽(○)帰肺・胃経=清泄肺熱 C 湿熱黄疸(×) D 癰腫瘡瘍(○)清熱瀉火・排腫散膿 E 瘀血腫痛(○)活血作用=打撲の腫痛に桃仁、紅花など活血化瘀薬と配合 [解答]…

国際中医師試験解説(中薬学)7

問54 清熱除煩、清熱利湿、涼血解毒、消腫止痛の効能を併せ持つ薬物はどれか? A 夏枯草 B 淡竹葉 C 天花粉 D 山梔子 E 決明子 [解答]D 山梔子は重要な清熱瀉火薬。性味が苦、寒であり甘はない。つまり甘+寒=生津作用はない。温熱病からの気分熱では熱…