松江堂薬局の漢方でなんとかしたい!

中医学講師30年。漢方や中華圏の文化とか書きます。

江東中医薬学院

国際中医師試験解説(中薬学)26

[止血薬] 問173 活血療傷と止血の効能を有する薬はどれか? A 乳香 B 没薬 C 茜草 D 蒲黄 E 三七 [解答]E 三七 茜草や蒲黄も化瘀止血薬だけど、定痛の効能があるのは三七だけ。古代では戦の刀傷にも使われていたんだね。 問174 涼血止血と祛瘀の効…

国際中医師試験解説(中薬学)25

[止血薬] 1 涼血止血(小薊、大薊、槐花、側柏葉、白茅根) 2 化瘀止血(三七、茜草、蒲黄) 3 収斂止血(白及、仙鶴草、紫珠) 4 温経止血(艾葉、炮姜、灶心土(伏竜肝)) 関連薬物:荊芥、山梔子、黄芩、大黄、青黛、犀角、生地、牡丹皮、貫衆=これら…

国際中医師試験解説(中薬学)24

[駆虫薬] 虫とは消化管の中の寄生虫のこと。蛔虫、蟯虫、条虫(サナダムシ)、鈎虫。 問160 味は甘で気は香で、小児の蛔虫病の治療に優れている薬はどれか? A 雷丸 B 苦楝皮 C 貫衆 D 檳榔 E 使君子 [解答]E 使君子は蛔虫、蟯虫、鈎虫に用いる…

IP講座 漢方相談はじめの一歩

IP講座 漢方相談はじめの一歩 14日はイスクラ産業本社において中医学初心者のためのIP講座のスクーリングをしました。 現在調剤がメインの薬局の薬剤師さんも将来的には漢方相談にシフトしようと計画している方は多いですね。調剤は「処方箋ありき」ですか…

国際中医師試験解説(中薬学)23

[消食薬] 問156 瘀血による通経と閉経、産後で瘀阻による腹痛の治療に選ぶべき薬は? A 麦芽 B 莱菔子 C 鶏内金 D 山査子 E 神曲 [解答]D 山査子は消食化積(肉積不消)⇒問157.のほかに活血散瘀=婦人科の瘀血)が効能としてある。 臨床では…

国際中医師試験解説(中薬学)22

[理気薬(続)] 問153 痰濁痺阻胸陽によって起こる胸痺証の治療に選ぶべき薬はどれか? A 三七 B 川芎 C 丹参 D 薤白 E 鬱金 [解答]D まさか丹参選ばないよね? 阻害の原因は痰濁。 薤白の効能は通陽散結・行気導滞。寒痰湿濁に胸が阻害され、陽気が…

国際中医師試験解説(中薬学)21

[理気薬] 温・辛、苦。行散、泄降。調気健脾、行気止痛、順気降逆、疏肝解鬱、破気散結作用 ⇒気滞、気逆証。気逆しやすいのは? 肺、胃、肝。 問104 陳皮の効能でないのはどれか? A 理気 B 燥湿 C 解暑 D 化痰 E 調中 [解答]C 陳皮は別名 橘皮。帰経…

国際中医師試験解説(中薬学)20

[温裏薬] 温散裏寒して裏寒証を治療する薬物(補陽薬とちゃんと区別して!) 性味は辛熱で温暖中焦、健運脾胃、散寒止痛作用あり。助陽、回陽作用ある薬物もあり。 問131 亡陽欲脱、脈微欲絶の治療に選ぶべき薬物はどれか? A 沈香 B 附子 C 小茴香 D …

国際中医師試験解説(中薬学)19

[利水滲湿薬2] 問123 水飲心悸の治療に選ぶべき薬はどれか? A 猪苓 B 茯苓 C 沢瀉 D 木通 E 車前子 [解答]B 利水健脾の作用があり痰飲病による眩暈、心悸、咳嗽(脾虚停飲)に常用される。 痰飲病の要薬である。 問124 肝熱による目赤腫痛の治療…

国際中医師試験解説(中薬学)18

[利水滲湿薬] 水道を通利して滲泄水湿する薬物=体内に蓄積された水湿が小便で排泄される。 ⇒尿量が増えて小便の勢いがスムーズになる 小便不利、水腫、淋病、痰飲、湿温、黄疸、湿瘡などの水湿病証に用いられる。 薬の特性と効能により3つに分類できる。…

国際中医師試験解説(中薬学)17

[芳香化湿薬] 芳香性があり化湿運脾作用のある薬物。 湿濁が中焦を内阻すると脾胃運化失常⇒湿困脾胃(脘腹痞満、嘔吐泛酸、大便溏薄、食少体倦、口甘多涎、舌苔厚膩)←実証ですね。脾虚生湿の場合には健脾薬と配合。湿温、暑湿でも用いる。 問111 蒼朮がも…

国際中医師試験解説(中薬学)16

[去風湿薬] 去除風湿して痺痛を解除するのが主要作用な薬物。舒筋、通絡、止痛、強筋骨作用のある物もある。 風湿痺痛、筋脈拘急、麻木不仁、半身不随、腰膝酸痛、下肢萎弱などの症に用いる。 1)桑水流君から出そうな質問:なぜ去風寒湿薬とは言わないの…

国際中医師試験解説(中薬学)15

問95 巴豆の効能ではないのはどれか? A 瀉下冷積 B 逐水退腫 C 去痰利咽 D 涼血通絡 E 腐疣療瘡 [解答]D 巴豆は熱性なのでDはないよね。⇒問96 有大毒だから普通の「去痰利咽」ではまず使わないな。喉痺で痰涎で気道がふさがり窒息しそうな場合…

国際中医師試験解説(中薬学)14

[瀉下薬] 腹瀉あるいは滑利大腸により排便を促す=①便秘証、②裏実積滞証(邪気を排出) 攻下薬・潤下薬・峻下逐水薬に分類。 問85 瀉熱通腸だけではなく利胆退黄もできる薬はどれか? A 牽牛子(峻下逐水薬) B 芦薈(峻下逐水薬) C 大黄(攻下薬) …

国際中医師試験解説(中薬学)13

[清虚熱薬] ここでは虚熱を陰虚内熱証に限定する。気虚、血虚、陽虚による虚熱の治療には用いない! 主治証は①陰虚による虚熱(邪気存在しない)、②温熱病後期による「熱気未尽」「陰液已傷」「邪伏陰分」※。(血熱という実邪がまだ残っている)=虚中挟実の…

国際中医師試験解説(中薬学)12

[清熱解毒薬] 清熱解毒作用は他に発散風熱薬の牛蒡子、菊花、升麻、清熱瀉火薬の山梔子があるし、清熱燥湿薬は基本的に清熱解毒作用がある。 清熱解毒は熱毒に対して用いる清熱薬で、熱毒に関連する病証に対して用いる。主に瘡癰腫痛、痢疾、咽喉腫痛など…

国際中医師試験解説(中薬学)11

血熱証の病態を確認しよう。 温熱病 気分熱⇒営分熱⇒血分熱の過程での病態 1)気分証⇒営分証 熱がまだ残留している段階=清熱瀉火、養陰生津作用、清熱解毒作用必要(活血作用はまだ要らない) 2)血分証 清熱解毒作用、養陰生津作用必要 熱邪による瘀血=活…

国際中医師試験解説(中薬学)10

【清熱涼血薬】 まずはっきり理解する点! ①温熱病の営分、血分の熱証 営分は血分の初期段階であり血分は営分が発展した段階。どちらにも「血熱」が存在する。 ②内科雑病の出血証(血熱妄行) 清熱涼血薬には清熱解毒作用、養陰生津作用、活血化瘀、止血作用…

国際中医師試験解説(中薬学)9

【清熱燥湿薬】 結構、作用を理解していない人が多いよね。清熱燥湿薬には3つの作用があるのだ。⇒問61 (1)清熱瀉火作用⇒臓腑気分熱証 (2)利湿熱作用 (3)清熱解毒作用 (1)清熱瀉火作用 黄芩=肺:清肺熱、肺臓は外邪受けやすい=退熱作用あり=柴…

国際中医師試験解説(中薬学)8

問56 天花粉の適応症でないのはどれか? A 熱病傷津(○)微甘+寒=生津 潤肺燥 B 肺熱咳嗽(○)帰肺・胃経=清泄肺熱 C 湿熱黄疸(×) D 癰腫瘡瘍(○)清熱瀉火・排腫散膿 E 瘀血腫痛(○)活血作用=打撲の腫痛に桃仁、紅花など活血化瘀薬と配合 [解答]…

現代中薬学解説 幻の最後の章(駆虫薬)

[駆虫薬とは] 寄生虫を駆除あるいは殺滅させる主要作用がある薬物。 この章の寄生虫は「腸管内」で「よく見られる」「比較的大きな」寄生虫(蛔虫、条虫)である。服用後、麻痺した虫体が腸管の蠕動運動により体外に排出(駆除)させられる。殺虫させる効…

国際中医師試験解説(中薬学)7

問54 清熱除煩、清熱利湿、涼血解毒、消腫止痛の効能を併せ持つ薬物はどれか? A 夏枯草 B 淡竹葉 C 天花粉 D 山梔子 E 決明子 [解答]D 山梔子は重要な清熱瀉火薬。性味が苦、寒であり甘はない。つまり甘+寒=生津作用はない。温熱病からの気分熱では熱…

本日 基礎コースの勉強会でした

八綱弁証について勉強しています。

国際中医師試験解説(中薬学)6

[清熱薬・清熱瀉火薬]問49 生石膏がもつ効能はどれか? A 清熱瀉火 除煩止渇 B 清熱瀉火 清肝明目 C 清熱瀉火 滋陰潤燥 D 清熱瀉火 涼血解毒 E 清熱瀉火 利湿退黄 [解答]A 清熱瀉火薬=清熱の範囲は限定!温病気分熱・雑病の臓腑気分熱。 ①温病:衛分…

国際中医師試験解説(中薬学)5

問41~44は柴胡祭りだ。 柴胡の効能を抑えていれば楽勝。 ① 和解退熱:葛根と同じで強い退熱作用有り。誤解しやすい点=外感発熱でもOK。少陽証の発熱には黄芩と配合(小柴胡湯) ② 疏肝解鬱:みんな大好き逍遥散。 ③ 昇挙陽気:気虚下陥証。 問45 疏…

国際中医師試験解説(中薬学)4

36 温中止嘔の効能がある薬はどれか? A 麻黄 B 桂枝 C 紫蘇 D 生姜 E 香薷 [解答]D 刺身三点盛りの話はしたよね。同じ中焦(脾胃)に働くけど紫蘇は行気寛中(脾胃気滞! 肝気鬱結ではない)、生姜は温中。ともに解表作用は弱いので解表の目的では補助…

国際中医師試験解説(中薬学)3

32 鼻淵鼻塞と頭痛の治療に優れた薬はどれか? A 防風 B 紫蘇 C 細辛 D 独活 E 桑葉 [解答] C 解表薬の中で通鼻竅の作用があるのは、白芷(+止痛)、細辛(+止痛、温肺化飲)、蒼耳子(有毒)、辛夷(鼻淵の要薬) 白芷は頭痛、鼻塞がある風寒感冒に用…

国際中医師試験解説(中薬学)2

27 下記の項目で、発散発表、行気寛中という働きをもち安胎もできる薬はどれか? A 羌活 B 白芷 C 細辛 D 紫蘇 E 生姜 [解答]D 紫蘇と生姜。共通点は刺身三点盛についてくる点や。だから帰経は脾。解表薬だけど力は弱い。だから解表ではなく発表と…

国際中医師試験解説(中薬学)1

[発散風寒薬(辛温解表薬)]22 発汗解表作用と利水消腫の二つの効能をもつ薬はどれか? A 麻黄・荊芥 B 香薷・紫蘇 C 生姜・桂枝 D 麻黄・香薷 E 防風・白芷 [解答]D 麻黄の最後の効能に利水があったよね。麻黄と同じ作用があるのは香薷、香薷あ…

中薬学ってつまらない?(江東中医薬学院)

中薬学は中医学を勉強していく上で大変重要な学科です。「理・薬・方・法」のうちの大切な一つです。 薬剤師や薬学生の皆さんは「薬用資源植物学」や「生薬学」を連想してしまいがちですが「中薬学」と「薬植」と「生薬学」は全く異なる学問です。植物の形態…