松江堂薬局の漢方でなんとかしたい!

中医学講師30年。漢方や中華圏の文化とか書きます。

国際中医師試験解説(中薬学)10

【清熱涼血薬】

まずはっきり理解する点!
①温熱病の営分、血分の熱証
営分は血分の初期段階であり血分は営分が発展した段階。どちらにも「血熱」が存在する。
②内科雑病の出血証(血熱妄行)
清熱涼血薬には清熱解毒作用、養陰生津作用、活血化瘀、止血作用を持つ薬物もある。
性味は寒、苦味だが甘味(養陰生津作用)、鹹味(鹹は血、腎に入る、水尅火)を持つ薬物もある。

問66 鮮品は清熱生津、乾燥品は滋陰涼血の薬はどれか?

A 石斛
B 何首烏
C 沙参
D 地黄
E 玄参
[解答]D
畑から採ったばかりの地黄が鮮地黄。(中が黄色で良質のものは重く水に沈む)日に晒して乾燥したのが生地黄、別名は乾地黄。
効能は2つ。清熱涼血と養陰生津。どちらの作用も強い=涼血滋陰の要薬
営分に熱=清営湯(地黄の清熱涼血と養陰生津作用)
血分に熱=犀角地黄湯(地黄の清熱涼血と養陰生津作用+止血作用)

問67 地黄の適応証ではないのはどれか?

A 熱病傷陰=養陰生津
B 熱血妄行=清熱涼血
C 内熱消渇=養陰生津
D 湿熱瀉痢=地黄は滋膩=脾虚湿滞、腹満便溏にも使えない
E 高熱発斑=清熱涼血、養陰生津、止血)
[解答]D

問68 清熱涼血だけではなく瀉火解毒、滋陰の効能も有する薬はどれか?

A 生地
B 玄参
C 黄連
D 苦参
E 牡丹皮
[解答]B
玄とは黒の意味。色が黒い。地黄と同じ効能があるが異なる点は、地黄には止血作用、玄参には瀉火解毒作用がある点。清熱涼血と養陰生津作用は地黄の方が強い。
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