松江堂薬局の漢方でなんとかしたい!

中医学講師30年。漢方や中華圏の文化とか書きます。

国際中医師試験解説(中薬学)17

[芳香化湿薬]

芳香性があり化湿運脾作用のある薬物。
湿濁が中焦を内阻すると脾胃運化失常⇒湿困脾胃(脘腹痞満、嘔吐泛酸、大便溏薄、食少体倦、口甘多涎、舌苔厚膩)←実証ですね。脾虚生湿の場合には健脾薬と配合。湿温、暑湿でも用いる。

問111 蒼朮がもつ効能はどれか?

A 燥湿化痰 益気健脾
B 健脾和胃 利湿濁
C 燥湿健脾 行気導滞
D 燥湿健脾 去風湿 明目 ⇒問112
E 燥湿健脾 消積化滞
[解答]D
辛苦温薬で燥性が強い。故に効能は化湿ではなく燥湿と表記する。燥湿作用により健脾するのではなく、健脾作用は独立した作用である。(健脾作用は白朮の方が強い)
去風湿作用があので風寒湿痺証、解表作用があり風寒表証にも用いられる。
夜盲症や角膜軟化症はビタミンAの不足でおこる。蒼朮単用あるいは豚や羊の肝臓と煮て食べる。

問113 砂仁が主治する証候はどれか?

A 血熱による胎動不安(黄芩)
B 血虚による胎動不安
C 気滞による胎動不安(砂仁+紫蘇)
D 気虚による胎動不安
E 肝腎虧虚による胎動不安(桑寄生)
[解答]C

問114 藿香が有する効能はどれか?

A 化湿 解暑 止嘔
B 化湿 解暑 消積
C 化湿 発表 温脾
D 化湿 止嘔 去風
E 化湿 止嘔 安胎
[解答]A
薬性は微温なので乾燥させない。温不熱、燥不烈。使いやすい。解暑は藿香の化湿と解表の両方の作用を利用する。湿濁中阻の悪心、嘔吐に用いる。
◎香薷と藿香では解表は香薷、化湿は藿香のほうが強い。

問117 厚朴の主治病証ではないのはどれか?

A 脾胃気滞
B 痰飲喘咳
C 湿阻中焦
D 瘀血内阻 ⇒問116
E 食積脹満
[解答]D
厚朴の重要な効能は行気。(肺、胃の行気)。蒼朮と配合して平胃散。苦辛温薬なので燥湿。
=消除脹満の要薬。肺気を下げて消痰涎、平咳喘ができるので咳嗽気喘痰多者に用いられる。
⇒問118
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