松江堂薬局の漢方でなんとかしたい!

中医学講師30年。漢方や中華圏の文化とか書きます。

夏の漢方薬の感冒薬

中医学の掟

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因人因地因時制宜 これが漢方の掟である

人の体質、年齢、性別
地理的条件、気候条件、その土地の生活習慣
季節の気候

以上の条件により同じカゼでも使うべき処方は異なってくるのです。
日本ではポピュラーな葛根湯ですが、今から1900年も前に張仲景の「傷寒論」に記載された漢方薬です。
葛根はうなじの凝りを解すのにとても効果のある薬です。麻黄と桂枝は発汗させることでカゼの邪気を取り除くために配合されています。
冬では人は汗をかきませんので発汗を促すために処方全体としては温める作用があります。だから冬の悪寒が中心になるカゼ症状には適しています。

でも

夏はどうでしょうか?

だまっていても汗をかきます。このような状態で葛根湯を使ってしまうと余計に汗をかかせてしまうことになります。また夏で留意するのは湿度です。蒸し暑いときはもちろん、暑くて汗をかいた状態でクーラーのきいた室内に入ればやはり汗という湿気が付きまといます。

蒸し暑く汗をかきやすい季節に汗をかかせてしまう葛根湯は適当ではありません。湿度、暑さ、冷えという気候、環境条件。また汗をかきやすい状態にある体の状態を考えて処方を決めます。

これが漢方の掟です。

夏のカゼのことを風湿感冒と中医学では呼びますが、藿香正気散を使います。この薬は夏の下痢にも効くので漢方薬局でおたずねください。

僕は葛根湯は夜は飲みません。麻黄にはエフェドリンが入っているので覚醒してしまい夜眠れなくなります。夏以外のカゼでうなじがつらいカゼにはいいかもしれません。ただ中国では唐の時代に「羌活」という副作用のない薬が使われるようになり、葛根湯の時代は終わりになりました。

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