松江堂薬局の漢方でなんとかしたい!

中医学講師30年。漢方や中華圏の文化とか書きます。

夢に助けられた話。虚血性心疾患で動悸、息切れがしていた。

陰陽睡夢論

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陽が大きくなると同時に陰は小さくなります。太陽が昇り、人は起きて活動を始めます。
陰が大きくなると同時に陽は小さくなります。太陽は沈み、人は眠くなり寝ます。

陰陽をさらに分けます。

陰が支配する夜でも、夕方、真夜中、明け方でも陰陽は運動し続けています。明るさ暗さに違いがありますね。
人間の中の陰陽でも、グッスリ寝ているときは陰が大きく、夢を見ているときは陽が大きくなっています。

これは生理学で習った深い眠りのノンレム睡眠、眠りの浅いレム睡眠、に似ていますね。人はノンレム睡眠(90分)とレム睡眠(90分)のサイクルを4回、寝ている間にしているそうです。陰陽で考えればノンレム睡眠は陰、レム睡眠は陽です。

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陰陽の運動変化に似ています

夢については「淫邪発夢」という考えが《内経》に出ていて、疾病と夢の関係は古代より医療の中で観察されていました。たとえば、肺炎や胸膜炎、肺結核の患者は胸に圧迫を受けるような、重い荷物を背負ったような夢を見ます。狭心症の患者は人に追われて助けを求めても叫びたくとも声が出ない夢を見ます。狭心症の発作が起こるときには死刑台に送られる夢を見ます。

これらは内臓が夢を通して身体の危険を教えてくれているとも言えます。病気の初期にあってまだわずかな前兆を夢で知らせてくれているのです。「悪夢兆病」と言います。

しばらく歩くと息切れがしやすくなっていた僕は体重のせいだと思っていまいした。ところが夢でなにか誤解されていて自分の主張を大声で発表しようとしても声がでない夢を見るようになりました。前後して左肩が上がらなくなり五十肩だと思い接骨院に行ったのですが心臓を指摘されました。またちょうどメタボ検診で内科にも行かねければならなかったのですが、心電図で軽い「虚血性心疾患」を指摘されたのです。

それからは毎日「血府逐瘀湯」を飲むようにしました。1か月後の心電図できれいになり正常になりましたが、まさに「悪夢兆病」でした。父親が心筋梗塞でしたからこれからも気を付けなければなりません。

「血府逐瘀湯」は血の府(血管)から血の滞りをなくす処方です。清代 王清仁先生の処方です。彼は死体を解剖し血液が胸に溜まっているのを観察し瘀血について理論を発達させていきました。著作に《医林改錯》があります。彼は解剖のため動物をたくさん飼っていました。中国実験動物学の祖でもあります。

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