松江堂薬局の漢方でなんとかしたい!

中医学講師30年。漢方や中華圏の文化とか書きます。

続 お年寄りとの接し方 キレやすい老人。

キレやすいのは若者だけではないです

お年寄りもよくキレます。

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身体や頭脳の衰えは否めなく、若いときのようには物事がうまく対処できません。そのため年寄りは欲望(~したい、~が欲しい)といった欲望が彼らにとって満足に叶えられないことが多いです。

精神や物質の違いはあってもこうした欲望は「心」から出てきます。「心はやれど力及ばず」と言われるように、そのためお年寄りはくよくよし、思慮過多になり、わけもなく恨み、怒り、憂鬱になり情緒は不安定になります。この状態に至るともはや自分がなぜ不満足になっているかの原因もわからなくなっており「静かで穏やかで安定している」状態に戻るのは難しいです。

しかし聡明なお年寄りは過度な欲や怒り、憂鬱などの情緒は「修養徳性」することでコントロールできることを知っています。

名声と地位が徳を傷つけることを知っているから、急に利を求めてあくせくすること欲張ることを強く禁じている。また濃くのある美味しい食べ物の害を知っているから、それを捨てて顧みず、欲を出さないで抑えているのである 《養生論》

これを「理を以て心を収める」と言います。お年寄りは自分の心身の健康と社会、人間関係、環境などすべての変化に対して正しく対処できるように注意をするべきでしょう。

変化していく現実を認めて自分の適応能力を積極的に高め、仲間や子供、友人など人々のいろいろな意見を聞き自分から上手に気晴らしをすることを身につけるようにしましょう。

興味のある文化活動、スポーツなどを自分の性格、好み、習慣、文化水準、体力に合わせて選んで参加するのがよいでしょう。ただ自分の弱みを他人に見せまいとか勝ち負けのでる物は避けたほうがいいと思います。

定年後の人生を「第二の人生」と言いますが、これからエネルギーをどのように発揮して、社会に貢献していこうかと考えている60代はたくさんいらっしゃいます。

養生は養性するに越したことはないと中医学では考えていますが、養性は養徳のことで理智を増強することです。これは年を取ってからではできないことで幼いときから習うべきことです。

徳がある60代が第二の人生のことを考えていくのでしょう。

仁者は長生きする《孔子家語・巻一》

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