牛黄(ごおう)
ウシ科ウシの胆嚢や胆管にできた結石のことです。
胆嚢から胆石が見つかることは極めて稀で、高貴薬ですが、中国ではウシやブタの胆汁を加工した「人工牛黄」が開発され使われています。
巷では体力を回復する、疲れを吹き飛ばす、精力剤というふうに誤解されています。
中薬学では「息風止痙薬」に分類されています。
万能薬のように宣伝されていますが、長期の過量の服用は上部食道出血、膀胱炎、血小板減少、肝機能障害のような不良反応がでてきます。
麝香と同じように開竅作用があり、心の詰まりを開く作用があるので、精神疲労でクタクタの状態に使えば効果があります。これを肉体疲労を回復すると考えるのはよくありません。