でも、カゼをひいてしまったら
中医学には「未病を治す」という言葉があります。これには2つの意味があり、一つは病気に罹らないように予防する、もう一つは病気に罹ったらそれ以上重症にならないようにする、です。
カゼはひいてしまったら重症化するのが早いです。咳が出てきたり高熱が出てきたりします。
初期の段階で堰き止める必要があります。「くしゃみ三回、ルル3錠」、「早めのパブロン」はコマーシャルですが道理があります。
カゼは空気中のウィルスが上気道に入り感染して悪寒や発熱、頭痛などの症状を引き起こします。
新薬でカゼを治すとなるとその症状により薬を配合していきます。発熱、頭痛には解熱鎮痛薬、鼻水なら抗ヒスタミン薬、咳なら鎮咳薬・・・。
中医学では邪を取り除く(解表)という方法を使います。解表することで邪による諸症状が消え去ります。
清代に作られたカゼやインフルエンザの初期に用いる銀翹散は今でも広く使われている漢方薬です。
処方中の金銀花や連翹には抗ウィルス作用があるし解熱や喉の腫れ痛みにもよく効きます。
発汗させるのと同時に上気道の炎症もとる素晴らしい処方です。
カゼの初期にすぐ飲むと良いと思います。
銀翹散の講義です
『ざっくり方剤学』解表剤⑦銀翹散
台北医科大学の学生の銀翹散の動画です
秒記「銀翹散」1080HD

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