抗老防衰
華陀は年をとっても髪の毛は黒く歯は抜けていなかったそうです。
彼は「流れる水は腐らない」、気血の流れが養生に大切だと考え導引「五禽戯」を編み出したことは前ブログに書きました。
今回は歯が抜けなかった点に着目します。
中医学では
「歯は骨のあまり」と考えており、「骨」は「腎」により栄養を受けています。
「腎」は体を成長させていく力がありますので、腎の力が弱ければ体格は大きくなれません。また加齢で腎が衰えてくれば骨はもろく折れやすくなります。
「歯は腎の標、骨の余りなり」《万病回春》であり、腎の力が旺盛であれば歯は堅固で簡単に抜けません。
腎の力が不足してくると歯の締りはゆるくなり脱落します。
腎と歯の関係から考えると、歯をちゃんとケアすることで腎の力はアップします。
乾布摩擦で体を強くするのと同じです。
腎は中医学では若さを保つ臓器です。
成長、生殖の力が有り、脳の働きを活発にして、外側では髪を黒くつややかにします。
歴代の皇帝は抗老防衰のため腎を大切にしてきたため、腎の力を補う漢方薬は沢山あります。
その考えは当然日本にも伝わり
地黄流行りて天下泰平《武玉川 13篇》
地黄丸女のほめる薬なり《武玉川 17篇》
など江戸時代、腎を補う「八味地黄丸」を飲んで精力をアップさせようとする川柳があります。
腎を補う方法は漢方薬以外にも、食べ物、生活などいろいろあるのですが
歯を磨くということも腎を補い若返る方法の一つと言えます。
磨くということは歯のマッサージ、歯垢の除去し口腔内の衛生が保たれるのですね。
歯は消化の第一歩です。食べ物ががちゃんと消化されればそれは腎を営養してくれます。
陳修園の著書の中に「固歯神方」という補腎薬が出てきますが、この薬で歯を磨きます。
すると髪の毛も黒くなったそうです。
薬膳の基本は歯を磨くこととも言えますね。
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ちなみに「白人牙膏」もあります。

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