冬虫夏草
知り合いの中医師の先生は猫が大好きで保護猫を3匹飼っています。
黒猫は先天的に腎臓に病気があり冬虫夏草をエサに混ぜてあげているそうです。
うちの猫も肺に腫瘍がり、いろいろ漢方を試そうとしたのですが、錠剤は避けてしまうし、顆粒はエサに混ぜても匂いでわかってしまい食べなくて困りました。
でも冬虫夏草は粉があり匂い味もなくこれならチュールに混ぜても食べるかと思いました。
冬虫夏草とは、チベット高原に野生する奇妙な薬です。
冬は虫、夏になると草になるので冬虫夏草と言います。
8萬一斤?冬蟲夏草到底是什麼?為什麼那麼貴|160,000¥/kg? What is Cordyceps sinensis? Why is it so expensive?
コウモリ蛾の幼虫にバッカクキン科のフユムシナツクサタケと呼ばれる菌類が寄生し、幼虫の体内に菌糸をのばして成長しやがて体内を完全に占領してしまい、細い柄(子実体)を出してキノコになります。
夏至の頃、まだ雪が残っている山に入り、雪の表面に露出している子実体を見つけて掘り出します。
日本の山でも蝉の幼虫に寄生したセミタケが見られます。これは金蝉花(きんぜんか)と呼びます。
僕が日中友好病院で実習していた頃、癌の患者さんたちが自分で買ってきて飲んでいましたが
冬虫夏草は中薬学では「補陽薬」に分類されています。
腎臓を温め、肺機能を強める(補腎陽、補肺気)の働きがあるので、肺が弱くカゼを引きやすい、長期の咳や喘息、肺がんに使ったり、男性のEDにも使います。
病後の体力が衰えている場合に、鴨や鶏、豚肉と煮込んで食べたり、散剤にして飲んでいると体力の回復が早いです。
日本では冬虫夏草のファンは意外と多く、貝津先生の本は彼らのバイブルになっています。

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