2020-02-25 春風の季節 桜 江東中医薬学院 日本で流通している漢方薬処方の多くは中国から来たものですが中には日本人医師が考えた処方があります。世界で初めて麻酔薬を使用し乳癌の手術をした華岡青洲は「十味敗毒散」を作りました。この薬は化膿性皮膚炎に用いられますが、中にヤマザクラの樹皮(桜皮おうひ)が入っています。桜皮は鎮咳去痰薬「ブロチン」として最近まで使われていましたので、病院で真っ黒なシロップ剤を咳止めとしてもらった人も多いと思います。今は原料の供給が不安定のため製造されていません。