漢方でなんとかしたい!

中医学講師30年。漢方や中華圏の文化とか書きます。

うがい薬。あなたはカバ派、カエル派?

手洗いと同じに重要なのがうがいであります。

カバ派のあなた

病院で最近出しているのはポピドンヨードのうがい薬です。

歯科では抜歯後の消毒、内科などでは咽喉の炎症に処方されますね。ドラッグストアでもよく売れています。

ポピドンヨードウィルスや細菌、真菌に対して殺菌作用があるので手術のときにも使われます。

昔は病院で喉が腫れているとルゴール液を脱脂綿に浸して喉にグリグリやられて、オエッとなりました。

あれもヨウ素ですね。フランス人医師、ルゴール先生が作りました。

ルゴール液の改良版がノドヌールスプレイです。

ヨウ素はウイルスに対して表創タンパク質を変性させて死滅させます。


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www.hoken.kyoto-u.ac.jp ただ京都大学の研究では、水うがい群、ヨードうがい群、うがいしない群に分けて、2ヶ月に渡り、それぞれの方法でうがいを してもらい、カゼの発症率を追跡したところ、発症確率は水うがい群はしない群に比べて約40%低下、ヨードうがい群は12%の低下にと どまりました。 考察としては、水の乱流により物理的にウイルスそのものではなくウイルスに罹りやすくなるプロテアーゼが洗い流されたということ。 また水道水中の塩素のなんらかの作用があったのでは。ヨードは咽喉に常在する細菌までも殺菌してしまったり咽喉の細胞まで傷害した可能 性があるということでした。

カエル派のあなた

セチルピリジウム、グリチルリチン、メントール、チョウジ油、ハッカ油・・・

セチルピリジウムは口腔の殺菌消毒剤で、トローチ剤にも入っています。

あとは口腔を爽やかにする系の薬物が多いですね。

特に強い薬効はないですが、前述の京都大学の報告とも考えると、予防で使うぶんには十分かなと思います。

個人的な感想

薬局ではポピドンヨードのうがい薬を用意してあるのですが、スタッフから使うと銀歯がイガイガすると評判が悪目でした。

また流しが汚れるのも難点。

確かにコロナウイルスに対しても効果はあるのですが、感染していないのに毎回使うのはな。予防としては水うがいでいいのではないかと思

いました。口中を爽やかにする意味でカエル使っています。特に昼に唐揚げ食べた後は口臭の除去になります。

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薬局の洗面所に設置してあります。
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