病機(病気の発生学)
病気というのは邪気(至病因素)と正気(人体の抵抗力)の戦争です。
カゼや花粉症はウイルスが身体の中に侵入しようとするのを抵抗力が阻止している状態です。
皮膚のところで戦争が始まると、発熱と悪寒がでます。正気が邪気を追い出そうとすると発熱、邪気が皮膚にくっつき皮膚の温度を下げると
寒気がします。
カゼがこじれて、正気が弱まり邪気が身体の中に入ってくると、寒気がでてきて、逆に正気が強くなると発熱してきます。
まるでサッカーやバスケットボールの試合でボールが敵と味方の間を行ったり来たりするように、正気が勝ったり邪気が勝ったりで、
寒気がしたり熱がしたりします。また、口が苦くなり食欲がなくなります。
癌ではがん細胞が邪気になります。癌が大きくなれば正気は弱まり身体は衰弱します。
その他の邪気(至病因素)としてはストレスや生活習慣、過労がありますね。