蕁麻疹は急に皮膚が盛り上がり痒くなり、暫く経つと痒みも盛り上がりも跡形もなくなくなります。故に中医学では「隠疹」といいます。
辛いのはなんと言っても猛烈な痒みでしょう。急性の場合には抗ヒスタミン剤を飲めば痒みは消失し症状は繰り返さないのであまり気には止めないのかもしれませんが
慢性の場合には10年、20年と症状が出たり消えたりを繰り返しながら蕁麻疹の範囲は広がっていきます。
中医学では、出たり消えたり、患部は一定しないのは風邪(ふうじゃ)が原因と分析します。また皮膚の盛り上がりは湿邪のせいです。
身体の正気(抵抗力)が低下しているときに風邪を受けて発病するのですが、慢性の場合、食事に問題が有ることもよく見られます。
肉やこってりした食べ物、酒は消化器に負担をかけて湿熱という到病因子を生みます。
これは皮膚の盛り上がり熱感、患部は赤くなります。冷やすと気持ちが良くなりますが、熱い風呂にはいったりすると悪化します。

これは熱邪も加わり風熱型の蕁麻疹です。消風散を使いますが、飲食に問題がある場合には改める必要がありますね。
また赤くはなく白い蕁麻疹もあります。
これは熱はありません。寒邪が関係する風寒型蕁麻疹です。桂枝湯を使います。
患者さんはもし冷気にあたると痒くなるようでしたらなるべく風に当たらないように、食べ物で痒くなるようでしたらその食べ物は控えましょう。
www.kameido-kanpo.com
www.kameido-kanpo.com